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IOSTのDAppsとDeFi:生まれては消えたプロジェクトの記録

2019〜2022年のブームで生まれたIOSTのDAppsの多くはすでに活動を止め、かつてのステーブルコインも姿を消しました。IOST 3.0はRWA向けのツールを作っていますが、実際の利用はわずかです。何があり、何が今も動いているのか、そして自分で確かめる方法をまとめました。

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IOST 3.0の解説

リンク先はCEX.IO。2013年から運営され、米国FinCENに登録されている暗号資産取引所です。IOSTは上場していないため、先に暗号資産を買ってから交換します。

日本にお住まいの方はCEX.IOを利用できません。国内でIOSTを買う場合は、金融庁に登録された暗号資産交換業者をご利用ください。

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IOSTメインネットのトランザクションハッシュかアカウント名、またはIOST Layer 2の0xアドレス・Txハッシュを入力してください。

このページの内容
  1. ひとことで言うと
  2. IOSTを形づくったDApps
  3. DeFi・DEX・レンディング
  4. IOSTのステーブルコイン
  5. 3.0時代に作られているもの
  6. DAppsが生きているか確かめる
  7. よくある質問

ひとことで言うと

IOSTにはかつてにぎやかなDAppsの世界がありましたが、そのほとんどはもう残っていません。2019年から2022年にかけて、チェーン上にはカジノ風のゲーム、イールドファーム、ステーブルコインのレンディングプロトコル、NFTマーケットプレイス、そしてIOST保有者にトークンをエアドロップした韓国のDeFiプロジェクトがありました。私たちが調べた限り、そうした一般ユーザー向けのDAppsで、今も意味のある活動が見られるものはひとつもありませんでした。

残っているのは、もっと地味なものです。日本企業が作ったいくつかのビジネス向けサービスが今もメインネットを使い、財団はチェーンを保守しながら新しい開発者ツールを出しています。IOST 3.0の時代には、RWAや決済のインフラが作られましたが、その大半はコードとドキュメントとして存在しているにすぎません。公式エクスプローラーの1日あたりのアクティブユーザー数は数百人台前半で、ほとんどのブロックには自動のブロック報酬の取引しか入っていません。

これは、チェーンが壊れているという意味ではありません。チェーンは今も0.5秒ごとにブロックを作り、2026年10月には必須アップグレードも受けています。ただ、「IOSTのエコシステム銘柄」や「IOSTのDeFi銘柄」の一覧を見かけたら、最近の取引が確認できない限り、それは過去の記録として扱うべきだということです。チェーンの仕組みから知りたい方は、先にIOSTの技術解説をどうぞ。

IOSTを形づくったDAppsたち

IOSTのMedium投稿には、「IOSTのDAppsはすべて第三者の開発者が作ったもの」という定型の注意書きが付いています。これは見方として役に立ちます。財団はチェーンを運営しイベントに資金を出しましたが、以下のプロジェクトは独立したチームによるもので、その多くはノードパートナーでした。カードを横にスワイプしてみてください。ステータスは公開情報をもとにした私たちの判断で、「不明」は最近の活動の形跡も、終了の告知も見つからなかったという意味です。

SSREndless GameEOSから移植されたカジノ風の利益分配型ゲーム。2019年にIOST初の本格DAppとして報じられ、Jimmy Zhong氏によると初日に約7億IOSTを集めた。ステータス:終了とみられる
SRPumpkin(PPT)パートナーノードPumpkinによるイールドファーム。IRC-20のPPTトークンは2020年、95%が流動性マイニングで配られた。ステータス:終了とみられる
SRXigua(西瓜)MakerDAO型のステーブルコインレンディングとUniswap型のスワップを組み合わせたDeFi。2020年に公開。ステータス:終了とみられる
SRDonnie Finance(DON)韓国発のDeFi。まずイールドファーム、その後DEXとレンディングを計画。2021年2月と9月にIOST保有者へDONをエアドロップ。ステータス:活動停止、UpbitでDONは上場廃止
RTOKEN LINKPlatinum EggのNFTマーケットプレイス。IRC-722規格を使い、位置情報ゲームCROSSLINKのアイテムを扱った。2021年2月公開。ステータス:不明
RRevivalEMOGI Networkのマルチチェーン型NFTマーケットプレイス。2021年7月からIOSTに対応し、LOLとIOSTの出品報酬を用意。ステータス:不明
RZodium2021年9月にIOSTと提携したPlay to Earnプロジェクト。ZODIトークンはERC-20とBNBチェーンのもの。ステータス:IOST上での展開は確認できず
NtomonityIOST上の手数料無料の日本のNFTマーケットプレイス。事前登録は2022年4月30日まで。ステータス:ローンチは確認できず
NDream MonsterパートナーノードXPETのブロックチェーンゲーム。2022年1月のロードマップに正式ローンチ予定と記載。ステータス:不明
SSRA trustCabinet社によるデジタル証明書の登録サービス。2019年から3万7,000件超を発行し、2024年10月にプライベート環境からメインネットへ移行。ステータス:2024年時点で稼働

初期のブームをいちばんよく表しているのがEndless Gameです。Jimmy Zhong氏のインタビューによると、このゲームは2019年の公開初日に約7億IOST、当時の価値で約600万ドルを集めました。この見出しが「ゲームに強いチェーン」というIOSTの評判を後押しします。同じ年には日本のEversystemがオンチェーンゲーム「CryptoNinja」のIOST版を運営し、のちに開発者向けカンファレンスCEDEC 2019で振り返りの講演を行いました。どちらも長い弱気相場を生き残れませんでした。TOKEN LINKやRIZINのNFTコレクションといった日本のゲーム・NFTプロジェクトは、IOSTのNFT・ゲームのページでさらに詳しく紹介しています。

カードの中で唯一グレーになっていない項目は、そもそも一般向けのDAppではありません。A trustは日本企業が使う証明書の登録サービスで、2024年10月のメインネット移行は、私たちが確認できた中でも比較的新しい実利用の例です。規模は小さいものの、こうした地味で目立たない用途こそ、ゲームより長生きする傾向があります。

IOSTのDeFi・DEX・レンディング:その短い歴史

IOSTの「DeFiの夏」は、イーサリアムより少し遅れて2020年にやってきました。PumpkinはPPTトークンの流動性マイニングを提供し、Xiguaは担保型ステーブルコインと自動スワップをひとつの製品にまとめようとしました。JetStreamというChrome拡張のウォレットは、IOSTのDeFiへの対応を打ち出していました。こうした動きを後押しするため、財団はDeFiとオラクルのプロジェクト向けに100万ドルの「Noah Oracle Fund」を用意し、クロスチェーンオラクルのGravityはIOSTを対応チェーンに加えています。今も出回っているChainlinkとの提携の話には、一次情報の裏付けがありません。

2021年にいちばん目立ったDeFiプロジェクトはDonnie Financeでした。韓国のチームはイールドファームのあとにDEXとレンディングを予定し、DONの供給量の10%をIOST保有者向けに確保しました。最初のエアドロップは2021年2月25日のスナップショットに基づき、Huobi、KuCoin、Bithumb、Bitkubなどの取引所が対応しています。2021年9月の「サマーエアドロップ」では、国内取引所の対応が分かれました。CoincheckはDONの流動性と技術的な安全性を確認できないとして対応を見送り、OKCoin Japanは対応したのです。今振り返ると、Coincheckの慎重さは正しかったように見えます。DONはその後Upbitで上場廃止となり、今は出金のみ可能です。

IOSTメインネット上で稼働中と確認できたレンディングプロトコルやDEXはありません。日本で「IOST レンディング」と検索すると出てくるのは、CoincheckやBitTradeなど取引所の貸暗号資産サービスで、IOSTを取引所に貸して一定の利率を受け取る仕組みです。これらはDeFiではなく、コインは取引所が預かっています。ノード投票やStakeDropとの比較はIOSTステーキングのガイドで行っています。

BNBチェーン上では少し事情が違います。BEP-20版IOSTはBNBチェーンのDEXで交換できますが、私たちが見つけた主なペアは流動性が非常に少ないと表示されていました。それがなぜ問題なのか、例で見てみましょう。仮に合計100万円分の資産が入った標準的なスワッププールで10万円分のIOSTを売ると、取引そのものが価格を押し下げるため、手数料を除いても受け取れるのは約8万3,000円にとどまります。中央集権型の取引所のほうが、取引量ははるかに多いのが実情です。DeFiのTVLダッシュボードでIOSTの数字を見かけたら、それがメインネット、Layer 2、BNBチェーンのプールのどれを指しているのか確認してください。この3つはよく混同されます。

ゼロから始めるなら

日本にお住まいの方は、金融庁登録の取引所でIOSTを買うのが正攻法です。海外在住でまだ暗号資産を持っていない場合、2013年から運営されているCEX.IOでは米ドル・ユーロ・英ポンドのカード決済で暗号資産を買えます。CEX.IOはIOSTを扱っておらず日本居住者も利用できないので、あくまで「暗号資産 → IOSTを扱う取引所 → ウォレット」の最初の一歩として考えてください。

冒険をスタート

日本にお住まいの方はCEX.IOを利用できません。国内でIOSTを買う場合は、金融庁に登録された暗号資産交換業者をご利用ください。

かつてIOSTにあったステーブルコイン

DeFiを機能させるにはステーブルコインが欠かせません。IOSTは3つ試しました。Huobiと関係の深いドル連動のステーブルコインHUSDは2021年1月に導入され、DeFi促進のために3万5,000 HUSDの小規模なプレゼント企画も行われました。そのHUSD自体はのちに提供が終了しており、検索の多さとは裏腹に、IOST保有者への「HUSDエアドロップ」の証拠は見つかりませんでした。IOSTのノードパートナーであるPlatinum Eggは、TOKEN LINKの中で使うドル連動のIRC-20トークンUSDAと、円に連動するJPYAを作りました。どちらも広くは使われていません。

ステーブルコインとIOST
コイン発行元・設計IOSTでの状況現状
HUSDStable Universal(Huobi系)2021年1月に導入提供終了
USDAPlatinum Eggとゲーム開発会社IRC-20、2021年6月現在の利用は確認できず
JPYA円連動、Platinum Eggのチーム2021年に発表現在の利用は確認できず
USDTTetherL1での発行は見当たらずIOST L1にはなし
JPYC日本円ステーブルコインIOST上では見当たらずほかのチェーンを利用
PB-USD / DUSDIOST 3.0のRWA設計ドキュメントのみコントラクトは見当たらず

出典:IOSTとパートナーの発表、暗号資産メディアの報道、docs.iost.io。

新しいステーブルコインの計画は、IOST 3.0に属するものです。RWAのドキュメントには、債券先物に連動するステーブルコインのモジュールPB-USDと、DUSDの設計が書かれています。2025年10月のインタビューでCEOは、IOSTは独自のステーブルコインを準備していたが、BNBエコシステムのインフラを優先して延期したと語りました。今のところ、IOSTと一緒にドル建ての資産を持ちたいなら、IOSTメインネットではなく、取引所やBNBチェーン上のステーブルコインを使うことになります。

IOST 3.0時代に作られているもの、動いているもの

IOST 3.0の公式エコシステムページに並んでいるのは、独立したDAppsではなく財団の製品です。RWAのトークン化エンジン、Liquidity Engine、WealthFi、Nexus・Guardian・YieldというPayFiのモジュール、ID決済のPayPIN、Signetリング、Nexus DAO、2つのブリッジと2つのエクスプローラー。トップページには「200以上のエコシステムプロジェクト」とありますが、その一覧は載っていません。Layer 2とその主張についてはIOST 3.0のページで詳しく検証しています。

GitHubを見ると、取り組みの中身がもっとよくわかります。財団は2025年2月にrwa-infrastructureというリポジトリを公開し、Layer 2用のOP Stackノードソフトのフォーク、そして2026年にはTypeScriptのSDK「ivem」と、ReactやVue向けのキットを出しました。興味深いのは、ivemがLayer 2ではなく元のL1を対象にしていることで、開発の力がまだどこに注がれているのかがうかがえます。プロジェクト資料には2026年にbetoniostというワールドカップ予想のDAppが登場するとありますが、これは独自に確認できませんでした。

スマートフォンとダッシュボード画面のアイソメトリックイラスト。IOST 3.0のドキュメントが描くRWAや決済アプリをイメージ

コードとドキュメントはあるが、ユーザーは少ない

IOST 3.0にはリポジトリも設計ページもポータルもあります。足りないのは、Layer 2上で目に見えるオンチェーンの取引を生む第三者のDAppsです。

一般の保有者が実際に触れる3.0のツールは、エアドロップの請求ページ、iBridgeの変換機能、そして監査報告書が公開されているBNBチェーン上のStakeDropのコントラクトくらいです。Layer 2そのものについては、全期間をサンプリングしてもユーザーの取引はまったく見つかりませんでした。インタビューで名前の挙がったDigiFTやSecuritizeといったRWAのパートナーも、IOSTのエクスプローラーで誰もが確かめられるトークン化資産としてはまだ現れていません。

IOSTのDAppsが今も生きているか確かめる方法

古いまとめサイトやYouTube動画、DAppsランキングには、今もIOSTのプロジェクトが動いているかのように載っています。それを信じる必要はありません。チェーンは公開されているので、エクスプローラーで数分調べるだけで、どんな一覧よりも多くのことがわかります。公式エクスプローラーはIOSTSCANで、アカウント、コントラクト、取引の読み方はIOSTエクスプローラーのガイドで説明しています。

5分でできるDAppsの健康診断

  • DAppのWebサイトでコントラクトIDかアカウント名を探し、IOSTSCANで検索する。
  • 最新の取引の日付を見る。何か月も動きがなければ、そのDAppは事実上終わっている。
  • 誰が取引しているかを見る。少数のアカウントが同じ呼び出しを繰り返しているだけなら、本当の利用ではない。
  • BEP-20やLayer 2のプロジェクトは、L1のエクスプローラーには表示されないので、bscscan.comやl2-scan.iost.ioを使う。
  • トークンがネイティブのiostか公式のBEP-20コントラクトであり、多数ある偽IOSTトークンではないことを確認する。
  • 活動が止まったDAppのサイトでウォレットを接続したりトークンを承認したりしない。放置されたドメインはフィッシングの温床になりやすい。

実際の場面に当てはめてみましょう。掲示板に「IOSTのイールドファームが今も年利30%」という投稿があったとします。IOSTSCANでそのコントラクトを検索し、最後の入金が2021年だとわかれば、それが答えです。その名前で今も入金を集めているサイトがあれば、詐欺として扱ってください。トークンについても同じ考え方が当てはまります。昔のDAppのトークンを持っているなら、価値があると思い込む前に、まだ扱っている取引所があるかどうかを確認しましょう。

実務的な注意点をあと2つ。L1のDAppsを使うには、L1のアカウントと、IOSTウォレットのガイドで紹介しているiWallet Proなどのウォレット、そしてガス用に少しステークしたIOSTが必要です。BEP-20やLayer 2のプロジェクトには、MetaMaskのようなEVMウォレットと手数料用のBNBが要ります。両者の間でコインを動かすつもりなら、先にIOSTを安全に送る方法を読んでください。また、受け取った昔のDAppのトークンが正規のものだったか気になるなら、IOSTエアドロップのページも参考になります。

よくある質問

IOSTではどんなDAppsが動いていますか?

Endless Game、Pumpkin、Xigua、Donnie Financeなど、よく知られたIOSTのDAppsの多くは2019〜2022年のもので、現在は活動していないとみられます。日本企業が作ったA trustという証明書の登録サービスのように、2024年10月にメインネットへ移ってきた例もあります。IOST 3.0の公式エコシステムページに並んでいるのは、第三者のDAppsではなく財団自身の製品です。

IOSTに使えるDEXはありますか?

IOSTメインネット上で稼働中と確認できたDEXはありません。BEP-20版IOSTはBNBチェーンのDEXで交換できますが、私たちが見つけたペアは流動性が非常に少ないと表示されており、小さな注文でも価格が大きく動くおそれがあります。IOSTの取引の大半は中央集権型の取引所で行われています。

IOSTにステーブルコインはありますか?

広く使われているものはありません。HUSDは2021年1月に導入されましたが、その後提供が終わり、Platinum Eggのチームと作ったUSDAやJPYAも普及しませんでした。IOST 3.0のドキュメントにはPB-USDやDUSDというステーブルコインの設計がありますが、デプロイされたコントラクトは見つかっていません。

IOSTのDeFiで利回りは得られますか?

Pumpkinのような昔のIOSTの流動性マイニングは、もう現実的な選択肢ではありません。IOSTで報酬を得る実際の方法は、メインネットでのノード投票、参加者向けのBNBチェーン上のStakeDrop、取引所のステーキングや貸暗号資産で、いずれもそれぞれのリスクがあります。

Endless Gameは今も動いていますか?

Endless Gameが今も動いている形跡は見つかりませんでした。2019年にEOSから移植されたIOST初の大型DAppとして報じられ、公開当初は大きな取引量を集めましたが、同時期のDAppsの多くと同じく静かになりました。どのDAppでも、IOSTSCANでコントラクトを検索し、最新の取引の日付を見れば自分で確かめられます。

出典・参考資料

  1. IOSTエコシステムページ · 公式サイト
  2. IOSTSCAN — IOST公式エクスプローラー · 公式エクスプローラー
  3. GitHubのIOST財団リポジトリ · 公式コード
  4. IOSTドキュメント — PB-USDのシステム設計 · 公式ドキュメント
  5. IOSTプレスリリース — NFTマーケットプレイスTOKEN LINK · 企業プレスリリース
  6. IOSTプレスリリース — A trustがIOSTメインネットへ移行 · 企業プレスリリース、2024年10月
  7. Coincheck Donnie Financeのエアドロップに関するお知らせ · 取引所告知、2021年9月
iost.asia

IOSTの冒険、ここからスタート

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  • カードで暗号資産を購入
  • IOSTを扱う取引所でスワップ
  • 自分で管理するウォレットに保管
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