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トラッカーの使い方
ページ上部のトラッカーは4種類の入力に対応しており、貼り付けた文字列の形からどれなのかを自動で判別します。メインネットのトランザクションハッシュ(0xで始まらない、英数字で約44文字の長い文字列)を貼り付けると、IOSTのノードAPIからトランザクションを読み取ります。binanceやfoundationのようなアカウント名を入力すると、そのアカウントのIOST残高、凍結中の残高、ガス、RAMを返します。0xアドレスを貼り付けると、BNBチェーン上のBEP-20版IOSTとBNB、さらにIOSTのLayer 2上のBNBを確認します。0xで始まるトランザクションハッシュなら、まずIOSTのLayer 2を、次にBNBチェーンを探します。
入力欄の下にある3つのチップは、すぐ試せる例です。有名なアカウント2つと、実際のメインネットのトランザクション1つを用意しました。ページのアドレスに?q=を付けて、検索結果に直接リンクすることもできます。たとえば/explorer?q=deadaddrでバーン用アカウントが表示されます。どの結果カードにも、IOSTSCAN、BscScan、L2エクスプローラーの該当ページへのリンクが付いているので、ワンクリックで簡易表示から詳細な記録へ移れます。
| 入力 | 見た目 | 確認するネットワーク | 表示される内容 |
|---|---|---|---|
| メインネットのTxハッシュ | 99P4sJaA…i4NZ(base58、約44文字) | IOST L1 | ステータス、アクション、送受信者、金額、メモ、ブロック、ガス |
| アカウント名 | binance、dunamuiost(5〜11文字) | IOST L1 | 残高、凍結中のIOST、ガス、RAM、投票 |
| 0xアドレス | 0x+16進数40文字 | BNBチェーン+IOST L2 | BEP-20版IOST、BNB、L2のBNB残高 |
| 0xのTxハッシュ | 0x+16進数64文字 | IOST L2、次にBNBチェーン | ステータス、送受信者、金額、ブロック、ガス |
形式が正しくない入力にはエラーを表示します。推測やシミュレーションで結果を出すことはありません。
「見つかりません」と出る場合、たいていは入力とネットワークが食い違っています。MetaMaskから送ったBEP-20の送金は0xのハッシュを持ち、BNBチェーン上にあります。一方、コインチェックやUpbitからの出金はメインネットの送金で、base58形式のハッシュです。取引所では、出金履歴の「TxID」や「トランザクションID」の欄にハッシュが表示されていることが多いでしょう。自分のIOSTがどちらのネットワークにあるのかわからなければ、L1版とBEP-20版の違いをIOSTの送金方法で確認してください。
L1トランザクションの読み方
IOSTのメインネットのトランザクションには、押さえておきたい要素がいくつかあります。ステータスは2層構造です。レシートのステータスコードは、トランザクションが実行されたかどうかを示します。SUCCESSか、エラーかです。チェーン上のステータスは、どこまで確定したかを示します。トランザクションはまず直近のブロックに入り、17のブロック生成者の3分の2超が承認するとIRREVERSIBLE(巻き戻し不可)になります。ブロック生成は0.5秒ごとなので、実際の待ち時間は30秒ほどで、開発者ドキュメントでは約40秒とされています。取引所が入金を反映するのはこの時点以降なので、少し待たされるのは普通のことです。
アクションの一覧は、そのトランザクションが何をしたかを示します。通常の送金はコントラクトtoken.iostのアクションtransferを呼び出し、そのデータには5つの項目があります。トークン(iost)、送信者、受信者、金額、メモです。トラッカーはこれを分解して表示します。投票、ブロック生成者によるコントラクト呼び出し、報酬の支払いなど、それ以外のものは、vote_producer.iostのようにコントラクト名とアクション名が表示されます。パブリッシャーは、そのトランザクションに署名し、コストを負担したアカウントです。
取引所への入金で一番大事なのはメモです。IOSTの取引所向けガイドラインでは、取引所は全ユーザー共通の入金アカウントを1つ使い、メモでユーザーを区別するよう求めています。つまり、メモはあなたの顧客IDです。トラッカーで正しい取引所アカウント宛てのSUCCESSの送金が確認できるのに、メモが空欄だったり間違っていたりする場合、IOSTはチェーン上には届いていて、取引所が手作業であなたの口座と照合する必要があります。ハッシュ、金額、日時を添えて取引所に連絡しましょう。最後に、レシートには使用したガスが表示されます。失敗したトランザクションも記録に残り、ガスも消費されます。ステータスが失敗でも「何も起きなかった」わけではないのはそのためです。
ノードから直接読み取り
トラッカーは、ウォレットが使うのと同じ公開エンドポイントを読み取っています。メインネットはIOSTのノードAPI、BNBチェーンとIOSTのLayer 2は公開RPCノードです。ブロックやブロック生成者の仕組みはIOSTの技術で解説しています。
アカウント、ガス、RAMの仕組み
IOSTのメインネットは16進数のアドレスを使いません。各アカウントには英小文字・数字・アンダースコアからなる5〜11文字の読みやすい名前があり、新しいアカウントは必ず既存のアカウントによって作成されます。アカウントには、権限を変更できるオーナーキーと、日常のトランザクション用のアクティブキーがあります。トラッカーでのアカウント検索に名前だけで済むのはそのためで、送金先の名前を打ち間違えると、その名前のアカウントが実在すれば他人のアカウントにIOSTが届いてしまうのもそのためです。
トランザクションごとに手数料を払う代わりに、IOSTではステーク(デポジット)してガスを得ます。1 IOSTをステークすると、すぐに100,000ガス、その後1日ごとにさらに100,000ガスが得られ、上限はステークしたトークン1枚あたり300,000ガスです。通常の送金で使うガスは約9,000なので、アカウント作成時にステークされる10 IOSTで1日に約100回の送金をまかなえます。ステークの解除には72時間かかります。もうひとつのリソースがRAMで、価格曲線に沿ってシステムから購入し、購入時の2%の手数料はバーンされ、売り戻すこともできます。アカウントカードの「凍結中」のIOSTは、たいていステークや投票の解除に伴う72時間の待機中のトークンです。投票についてはIOSTステーキングで、アカウントの作り方はIOSTウォレットのガイドで解説しています。
L2とBEP-20の検索
IOST 3.0以降、IOSTは複数の場所に存在しており、検索は正しい場所でしか機能しません。BNBチェーン上で取引されているIOSTは、小数点以下18桁のBEP-20コントラクトで、MetaMaskやTrust Walletなどのウォレットや、StakeDropで使われています。0xアドレスを貼り付けると、トラッカーは公開のBNBチェーンノードを通じてそのコントラクトの残高関数を呼び出し、BEP-20版IOSTの残高をBNBと並べて表示します。公式コントラクトのBEP-20送金の0xハッシュを貼り付ければ、受取人とIOSTの金額をデコードして表示します。
IOSTのLayer 2は、BNBチェーン上の別のOP Stackロールアップで、チェーンIDは182、ガス代のトークンはIOSTではなくBNBです。L2のブリッジは現時点でBNBしか移動できず、公式ドキュメントにはL2上のIOSTトークンのコントラクトが掲載されていません。そのため、チェーン182上のアドレスについてトラッカーが表示するのはBNB残高だけです。L2の検索結果が空でも驚かないでください。私たちの調査のサンプリングでは、このネットワークにユーザーの活動はほとんど見られませんでした。L2とBEP-20トークンがなぜ別物なのかは、IOST 3.0の解説で説明しています。
ガス代のBNBや、最初の暗号資産が必要?
日本にお住まいなら、IOSTは金融庁登録の取引所(コインチェックなど)で円から買えます。海外在住なら、CEX.IOという2013年から運営されている取引所でカードを使ってBNBなどの暗号資産を購入する方法もあります。IOSTは扱っていないため、買ったものはIOSTを扱う取引所に移すか、BEP-20版IOSTにスワップします。CEX.IOは日本居住者向けのサービスを提供していません。
日本にお住まいの方はCEX.IOを利用できません。国内でIOSTを買う場合は、金融庁に登録された暗号資産交換業者をご利用ください。
公式エクスプローラー
当サイトのトラッカーは簡易チェック用です。全履歴を見るなら公式のエクスプローラーを使いましょう。IOSTSCANが現在のメインネット公式エクスプローラーで、旧iostabc.comのアドレスもここに転送されます。アカウント、トランザクション、ブロック、ブロック生成者、ガバナンス投票、トークンのページがあります。旧エクスプローラーのexplorer.iost.ioも今も公開されています。BEP-20版IOSTはBscScanで確認し、必ず公式コントラクトのページであることを確かめてください。Layer 2の公式エクスプローラーはl2-scan.iost.ioで、ブラウザでは使えますが、自動ツールからのアクセスはほとんどブロックされます。
IOSTのエクスプローラーとコントラクトアドレス
- メインネットのエクスプローラー
- iostscan.com
- 直接リンクの形式
- iostscan.com/tx/…, /account/…, /block/…
- BEP-20版IOST(BNBチェーン)
- 0xAf48B7e315a52518CfBF7d96C455D9dFAD94cB48
- BEP-20のエクスプローラー
- bscscan.com
- IOST Layer 2のエクスプローラー
- l2-scan.iost.io(チェーンID 182)
- 旧ERC-20(2018年、スワップ済み)
- 0xFA1a856Cfa3409CFa145Fa4e20Eb270dF3EB21ab
IOSTSCANのトークン一覧には、「Fake IOST」やiiost2、iost_といった名前のスパムトークンもたくさんあります。メインネットの本物のトークンは単なるiostで、BNBチェーンでは上のコントラクトだけが公式です。それ以外のトークンの欄に残高が表示されていても、それはIOSTではありません。偽トークンや偽エアドロップの手口はIOSTは危ない?リスクの検証で詳しく説明しています。
リッチリストと保有者ランキング
IOSTSCANはネイティブトークンの保有者ランキングを公開しています。いわゆる「IOSTのリッチリスト」「保有者ランキング」です。私たちが調査に使ったスナップショットでは、保有アカウント数は64万を超えていましたが、上位10アカウントがL1供給量の約72%、上位100アカウントが97%近くを持っていました。最大はUpbitの運営会社Dunamuのカストディ口座dunamuiostで、約30%です。ほかの大口には取引所のウォレットや、ブリッジのカストディ口座とみられるswap_totalがあります。これらの名前をトラッカーに入力すれば、残高をライブで確認できます。
取引所のウォレットは何千人もの顧客のコインを預かっているので、リッチリストが集中しているからといって、少数の人がIOSTを持っているわけではありません。ただし、一握りの取引所で起きることが市場を動かすことは意味しています。900億枚の上限やIOST 3.0の発行を含む供給の全体像は、IOSTの発行枚数と供給量をご覧ください。
ネットワーク統計が意味すること
トラッカーのパネルには、ノードが応答すればL1とL2の最新ブロックが表示されます。メインネットでは0.5秒ごとに新しいブロックが生まれ、ブロック番号が増えていることはチェーンがブロックを生成している証拠にはなります。しかし、どれだけの人が使っているかについては何も語りません。メインネットのブロックのほとんどには、生成者に報酬を払うシステムのトランザクションしか入っていません。
だからこそ、見出しになりがちな「TPS」の数字には文脈が必要です。2018年のホワイトペーパーは最大で毎秒10万件の処理をうたっていました。IOSTSCANが記録した過去最高の処理量は3,388 TPSで、ふだんの日は約2 TPS、つまりほぼ1ブロックに1件の報酬トランザクションです。エクスプローラーの「アクティブユーザー」の数も同じことを示しており、私たちの調査では24時間で100アカウント前後でした。100万を超えるアカウント総数は累計で、休眠アカウントも含みます。ネットワークの統計を読むときは、それが処理能力なのか、過去の累計なのか、実際の日々の利用なのかを確かめてください。速度や設計についてはIOSTの技術のページで詳しく紹介しています。
プライバシーと安全について
トラッカーはすべてお使いのブラウザの中で動いています。検索すると、ブラウザがクエリを公開ノードに直接送ります。api.iost.ioのIOSTノードAPI、IOSTのLayer 2のRPC、そして公開のBNBチェーンノードです。ほかのウォレットやエクスプローラーと同じく、それらの運営者にはあなたのIPアドレスと検索内容が見えます。当サイトが検索内容を受け取ったり保存したりすることはありません。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
残高を調べるのに、秘密鍵、シードフレーズ、パスワードが必要になることはありません。まともなエクスプローラーならどれも同じです。残高を見るためにウォレットを「接続」したり「認証」したりするよう求めるサイトは、すぐに閉じてください。アカウント名やアドレスはもともと公開される設計なので、あなたのアカウント名を知っている人は誰でも残高や履歴を見られます。それが気になるなら、取引所への入金用と長期保管用のアカウントを分けておきましょう。
よくある質問
IOSTのトランザクションはどうやって確認しますか?
ウォレットや取引所の出金履歴からトランザクションハッシュ(TxID)をコピーし、このページ上部のトラッカーに貼り付けてください。メインネットのトランザクションなら、ステータス、送信元、送信先、金額、メモ、ブロック、使用したガスが表示されます。同じハッシュはiostscan.comでも確認できます。
IOSTのトランザクションに表示されるIRREVERSIBLEとは何ですか?
そのトランザクションを含むブロックが、ブロック生成者の3分の2超によって承認され、もう巻き戻せない状態になったという意味です。IOSTのメインネットでは、トランザクションがブロックに取り込まれてからおよそ30〜40秒でこの状態になります。取引所は通常、この時点を過ぎてから入金を反映します。
IOSTの残高を確認するには?
メインネットのIOSTなら、アカウント名(英小文字・数字・アンダースコアの5〜11文字)をトラッカーに入力します。BNBチェーン上のBEP-20版IOSTなら、代わりに0xアドレスを貼り付けてください。トラッカーは公開ノードから直接読み取った残高を表示します。
IOSTの送金が見つからない、反映されないのはなぜですか?
よくある原因は、ネットワークの取り違えか入力ミスです。メインネットのハッシュはBscScanには出てこず、BEP-20のハッシュはIOSTSCANには出てきません。取引所への入金なら、メモが合っているかも確認してください。トランザクション自体が正しくてもメモが抜けていれば、受け取る取引所側で手動で反映してもらう必要があります。
IOSTの保有者ランキング(リッチリスト)はどこで見られますか?
メインネットIOSTの保有者ランキングは、IOSTSCANのiostトークンの保有者ページにあります。上位10アカウントがL1供給量の約72%を持っていることがわかり、その多くは取引所のカストディウォレットです。BEP-20の保有者は、BscScanの公式コントラクトのページに一覧があります。
EtherscanやBscScanでIOSTを確認できますか?
そのチェーン上にあるトークンについてだけ確認できます。BscScanではコントラクト0xAf48B7e315a52518CfBF7d96C455D9dFAD94cB48のBEP-20版IOSTを、Etherscanでは2018年の旧ERC-20トークンだけを確認できます。メインネットのIOSTアカウントや送金は、IOSTSCANなどIOST専用のエクスプローラーでしか見られません。
出典・参考資料
- IOSTSCAN — IOSTメインネット公式エクスプローラー · official explorer
- IOST開発者ドキュメント — 取引所向けガイド(メモ・確定・ガス) · official docs
- IOST開発者ドキュメント — 経済モデル(ガスとRAM) · official docs
- IOST開発者ドキュメント — アカウント · official docs
- IOST公式ドキュメント — Connect to IOST(L2ネットワークとBEP-20コントラクト) · official docs
- BscScan — IOSTのBEP-20トークン · BNB Chain explorer
- IOSTノードAPI — チェーン情報 · official chain API
