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ガイド・供給量と保有者

IOSTは全部で何枚?発行上限・流通量・保有者の実態

IOSTの発行上限は900億枚。独自チェーン上には約326億枚があり、IOST 3.0でBNBチェーンに213.2億枚が新たに生まれました。公式の数字は完全には一致しません。それぞれの数字の意味、供給がどこで増えるのか、そして誰が持っているのかを整理します。

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リンク先はCEX.IO。2013年から運営され、米国FinCENに登録されている暗号資産取引所です。IOSTは上場していないため、先に暗号資産を買ってから交換します。

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紫色のコインを積み上げた3Dイラスト。増え続けるIOSTの供給量をイメージしている
213.2億枚IOST 3.0の新規発行
900億枚L1の発行上限
このページの内容
  1. IOSTは何枚あるのか
  2. 数字が合わない理由
  3. IOST 3.0の配分
  4. インフレ率は2%か半減か
  5. バーン
  6. 保有者ランキング
  7. よくある質問

IOSTのトークノミクスは、3つの事実に集約できます。供給量はローンチ時の210億枚を大きく超えて増えていること。IOST 3.0によって、BNBチェーン上にもうひとつの大きなトークンの塊が生まれ、今後何年も放出され続けること。そして元のチェーン上では、取引所を中心とするごく少数のアカウントがコインの大半を持っていること。実態はどの見出しの数字よりも込み入っているので、このガイドではひとつずつ見ていきます。

IOSTはいま何枚あるのか

「IOSTの発行枚数は何枚?」という問いに、ひとつの答えはありません。IOSTはいま、2つのネットワーク上に存在しているからです。2019年2月から稼働している元のL1チェーンのネイティブトークンには、900億枚の発行上限があります。チェーン自身のトークンデータを読むと、そのうち約326億枚が発行済みでした。これとは別に、2025年3月8日にIOST 3.0のためにデプロイされたBNBチェーン上のBEP-20版IOSTのコントラクトは、総供給量を約224億枚と報告しています。ここにはIOST 3.0のローンチで新たに発行された213.2億枚が含まれます。

さらに集計サイトの数字もあります。CoinGeckoとCoinMarketCapはどちらも流通量を約367億枚とし、CoinMarketCapは総供給量を約492億枚と表示しています。どちらも、その数字をどう出しているかは説明していません。下の表に6つの数字を並べました。いずれも時間とともに変わるので目安として扱い、L1の数字はIOSTエクスプローラーで確認してください。

IOSTの供給量の数字と、それぞれが数えているもの
項目概数何を数えているか
発行上限900億枚L1トークンコントラクトの上限
L1の現在の供給量約326億枚これまでにL1で発行されたネイティブIOST
BEP-20の総供給量約224億枚BNBチェーン上のIOST(3.0の213.2億枚を含む)
CoinGeckoの流通量約367億枚集計サイトの推計。算出方法は非公表
CoinMarketCapの総供給量約492億枚集計サイトの推計。算出方法は非公表
ジェネシス時の供給量210億枚2019年のメインネット開始時点

出典:api.iost.ioのトークン情報、BNBチェーンのコントラクト読み取り、CoinGecko、CoinMarketCap。概数で、数字は変動します。

供給量の数字がかみ合わない理由

L1の供給量とBNBチェーンの供給量を足すと約550億枚になりますが、これは実在する数字ではありません。理由は3つあります。1つ目は、両方のチェーンに二重に存在するトークンがあることです。iBridgeでIOSTをL1からBNBチェーンに移すと、L1側のコインはカストディ用のアカウントに預けられ、BNBチェーン側でBEP-20トークンが払い出されます。L1のアカウントswap_totalは約11億枚を保有しており、これはBEP-20の供給量のうち213.2億枚を超える部分とほぼ一致します。ブリッジの準備金とみられますが、公式には確認できませんでした。

2つ目は、213.2億枚の新規トークンの大半がまだ流通していないことです。12か月から最長60か月にわたるロック解除(ベスティング)のスケジュールに沿って、少しずつ市場に出てきます。3つ目は、集計サイトが明らかに独自のルールを使っていることです。CoinGeckoの367億枚は、L1の供給量にBNBチェーンで放出済みの分を一部足した数字に近いのですが、それは私たちの推測で、公表された算出方法ではありません。CoinMarketCapの総供給量492億枚は、私たちが試したどの単純な足し算とも合いませんでした。

もうひとつ未解決の問題があります。900億枚の上限はL1のトークンコントラクトのものです。BEP-20の発行分がこの上限に含まれるのかどうか、公式の説明は見つかりませんでした。国内でもコインチェックが「IOSTの総発行量の変更に関するお知らせ」を出していますが、私たちはその本文を確認できていません。1枚単位まで正確な「IOSTの供給量」を掲げているサイトを見かけたら、どのチェーンの、どの方法による数字なのかを確かめてください。私たちの考えでは、L1の数字、BNBチェーンの数字、そしてロック解除のスケジュールの3つを合わせて見て初めて実態がわかり、集計サイトの数字はそれをざっくりまとめたものにすぎません。2つのネットワークの関係はIOST 3.0の解説を参照してください。

IOST 3.0の配分:213.2億枚の新規トークン

IOSTの供給量にとって最大の変化は、IOST 3.0とともにやってきました。2025年1月12日の2回目のガバナンス投票で承認され、2025年3月8日にローンチしたこの計画で、BNBチェーン上に213.2億枚の新しいIOSTが生まれています。ジェネシス時点の総量にほぼ匹敵する枚数です。公式の経済モデルでは、これを6つの枠に分け、それぞれに放出スケジュールを設けています。

IOST 3.0の新規発行の内訳

213.2億 新規IOST
  • ノード(バリデーター)報酬・60か月60%・約127.9億枚
  • エアドロップとStakeDrop・48か月20%・約42.6億枚
  • PayFiコミュニティ報酬・36か月8%・約17.1億枚
  • 開発者助成・36か月5%・約10.7億枚
  • Nexus DAO・48か月4%・約8.5億枚
  • チーム・12か月ロック後36か月3%・約6.4億枚

最も大きいのはノード報酬で、60%を60か月かけて放出します。資料ではPayPINノード報酬と呼ばれ、報道ではバリデーター報酬と書かれていました。エアドロップとStakeDropは20%で、48か月かけて放出されます。ここには、1,000 IOST以上を持つL1保有者と取引所ユーザーに半分ずつ割り当てられた17.056億枚のエアドロップが含まれ、2025年3月15日のスナップショットから48か月かけて支払われます。2シーズン分のStakeDrop用の約14.9億枚もこの枠です。保有者がどう受け取るかはIOSTエアドロップとIOSTステーキングのページで解説しています。

残りは小さめの枠です。PayFiコミュニティ報酬が8%、開発者助成が5%で、いずれも36か月かけて放出。Nexus DAOは4%を48か月で受け取り、運営資金と四半期ごとのバーン投票のための原資とされています。ただ、このDAOが実際に動いていることを示す公開ダッシュボードやコントラクトは見つかりませんでした。チームの3%は12か月ロックされたあと、36か月かけて放出されます。要するに、新しいIOSTがこれから何年も毎月市場に出てくるということです。需要が伸びない限り、こうした継続的な放出は価格の重しになります。2025年と2026年の値動きはIOSTの価格推移で確認できます。

供給の数字を見ても、まだIOSTが気になる?

日本にお住まいなら、金融庁登録の取引所で円から買うのが基本です。日本・韓国・タイ以外では、IOSTの市場の多くがドル建てのステーブルコイン基準。長く運営されているカード対応の取引所で暗号資産を用意し、IOSTを扱う取引所で交換するのが一般的です。

レベルアップ:口座をひらく

日本にお住まいの方はCEX.IOを利用できません。国内でIOSTを買う場合は、金融庁に登録された暗号資産交換業者をご利用ください。

インフレ率は年2%か、それとも毎年半減か

ここは公式資料同士が矛盾しており、私たちはどちらか一方を選ぶより、矛盾していると正直に書くことにします。L1の開発者向けドキュメントは年2%の複利での新規発行を説明しています。半分はブロック生成者へのブロック報酬、残り半分は投票報酬としてノードと投票者に分配されます。同じ経済モデルのページには、財団がコミュニティ貢献者への報酬として1%を発行するとの記述もあり、合計すれば3%に近くなります。一方、新しいIOST 3.0の資料には別のことが書かれています。初期供給量は210億枚で、ブロック報酬は毎年半減する形式で支払われる、と。この2つのモデルが同じチェーンを説明しているとは考えられません。

そして、チェーンの実際の数字はどちらとも合いません。2019年のローンチ時の210億枚から年2%の複利で約7.7年増えると、約245億枚になるはずです。3%でも約264億枚です。ところがL1の実際の供給量は約326億枚。どこかで追加の発行があったか、明確な文書のないままパラメータが変わったかのどちらかです。実際のブロック報酬のトランザクションも1ブロックあたり約5.09 IOSTを発行しており、ドキュメントにある約3.3 IOSTより多くなっています。正直にまとめると、L1の供給量は少なくとも年に数%ずつ増え、BNBチェーンの供給量はロック解除に伴って増えていきます。そして、文書に書かれたインフレ率は当てになりません。

IOSTのバーン:実際にどれだけ焼却されたか

IOSTにはバーンの仕組みがありますが、発行量と比べると規模は小さいものです。L1では、RAMを購入するときにかかる2%の手数料がプロトコルによってバーンされ、トランザクションで消費されたガスも誰かに支払われることなく消滅します。ただ、チェーン上の日常的な利用がごくわずかなため、これらのバーンはほんの少しです。L1のバーン用アカウントdeadaddrが保有しているのは約116万枚にすぎません。

記録に残る唯一の大規模なバーンは2026年9月8日で、財団は旧ERC-20発行分から7,000万枚をバーンしたと発表しました。旧ERC-20コントラクトは現在も総供給量を210億枚と報告しているので、コントラクトから消されたのではなく、デッドアドレスに送られたものとみられます。規模感としては、7,000万枚はIOST 3.0の新規発行213.2億枚の約0.3%です。翌日に価格は日中で約3倍に跳ね上がり、数日で元に戻りました。IOST 3.0の資料には、MEVバーン、エコシステムバーン、四半期ごとのDAO投票によるバーンも書かれており、2025年末までに年間約800万ドル規模になると見込まれていました。しかしLayer 2の利用がほぼゼロの現状では、その見通しを裏付けるものは見つかりませんでした。

保有者ランキング:IOSTはどれほど集中しているか

IOSTSCANのL1リッチリストによると、IOSTを持つアカウントは約64万1,700ありますが、保有はきわめて集中しています。私たちが確認した時点で、上位10アカウントがL1供給量の約72%を保有していました。上位20で約82%、上位50で約93%、上位100では97%近くになります。驚くような数字ですが、上位アカウントの多くは取引所のカストディウォレットで、大勢の顧客のコインをまとめて預かっているものです。

最大のアカウントはdunamuiostで、約97億枚、つまりL1供給量の約30%を持っています。名前は、韓国の取引所Upbitを運営するDunamuを指しています。個人の大口保有ではなく、Upbitがユーザーの保有するIOSTを預かるカストディ口座である可能性が非常に高いでしょう。これは市場の実情とも一致します。Upbitは2018年からウォン建て市場を運営し、IOSTの取引量で世界の2大市場のひとつです。言い換えれば、IOSTのかなりの部分が、ひとつの取引所を通じて韓国の個人投資家のものになっているということです。その側面は韓国のIOST事情とUpbitのレビューで詳しく取り上げています。

霧のかかった山の尾根に建つ韓国の伝統的な楼閣。L1上のIOSTの約30%を保有する韓国の取引所アカウントにちなんだ写真

ひとつの取引所に、チェーンの3割

Upbitの運営会社に関連するdunamuiostアカウントは、ユーザーに代わってL1のIOSTの約30%を保有しています。

謎なのは2位のアカウントです。how9keb7uは約81億枚、L1供給量の約25%を持っていますが、公開されたラベルはありません。持ち主は特定できませんでした。その後には、取引所やインフラとみられるアカウントが続きます。ブリッジの準備金とみられるswap_total、OKXの可能性があるiost_ok115、Gateのラベルがついたgateiohot、そしておそらくBitkubのものと思われるbkiost0x系のアカウント群です。これらのラベルはアカウント名から推測したもので、公式に開示されたものではありません。

ここから実践的な教訓が2つ得られます。1つ目は、取引所のカストディは分散とは違うということです。ひとつの取引所が出金を止めたり取り扱いを変えたりすれば、供給量の大きな部分が一度に影響を受けます。2つ目は、ラベルのない大口保有者が本当に正体不明だということです。ファンドかもしれませんし、財団関連のウォレットや別のカストディ業者かもしれません。BNBチェーン上のBEP-20版IOSTの保有集中度は確認できなかったため、ここでの分析はL1のみを対象としています。どのアカウントもIOSTエクスプローラーで自分で調べられます。保有の集中を含むほかのリスクは、IOSTは危ない?リスクの検証でまとめています。

よくある質問

IOSTの発行上限枚数は何枚ですか?

L1チェーン上のネイティブIOSTのトークンコントラクトには900億枚の発行上限があり、CoinGeckoとCoinMarketCapも同じ数字を使っています。この上限に達したことはありません。BNBチェーン上のBEP-20版IOSTがこの上限にどう数えられるのかについて、公式の説明は見つかりませんでした。

IOSTは現在、全部で何枚ありますか?

何を数えるかによって変わります。L1チェーンではこれまでに約326億枚が発行済みで、BNBチェーンのBEP-20コントラクトは約224億枚を報告しており、CoinGeckoは流通量を約367億枚としています。一部のトークンはチェーン間でブリッジされており、BNBチェーン側の新規供給の多くはまだロック中なので、これらを単純に足すことはできません。

IOSTの流通量はどれくらいですか?

CoinGeckoとCoinMarketCapはどちらも流通量を約367億枚としていますが、どう算出しているかは公表していません。CoinMarketCapは別に総供給量を約492億枚と表示しています。ロック解除に伴って供給量は変わっていくので、最新の数字はライブデータで確認してください。

IOSTはバーン(焼却)していますか?

はい、いくつかの形で行われています。L1ではRAM購入時にかかる2%の手数料がバーンされ、消費されたガスも消滅します。また財団は2026年9月8日に、旧ERC-20発行分から7,000万枚をバーンしました。四半期ごとのDAOによるバーンなど、IOST 3.0の資料にある大規模なバーン計画は、私たちが確認したデータにはまだ表れていません。

IOSTは追加発行(インフレ)がありますか?

あります。L1の開発者向けドキュメントはブロック報酬と投票報酬のための年2%の新規発行を説明している一方、IOST 3.0の資料はブロック報酬が毎年半減すると書いており、実際のL1供給量はどちらの計画よりも速く増えています。さらにIOST 3.0では、BNBチェーン上で213.2億枚の新規IOSTが発行され、数年かけて市場に放出されています。

IOSTの保有者ランキング1位は誰ですか?

L1のリッチリストで最大のアカウントはdunamuiostで、L1供給量の約30%を保有しています。名前からして、Upbitを運営するDunamuがユーザーの資産を預かるためのカストディ口座である可能性が非常に高いと考えられます。2位のアカウントは供給量の約4分の1を持ちますが、ラベルはありません。上位10アカウントの合計は約72%です。

出典・参考資料

  1. IOST公式ドキュメント — 経済モデル(IOST 3.0の発行) · official docs
  2. IOST公式ドキュメント — トークノミクスの概要 · official docs
  3. IOST開発者ドキュメント — L1の経済モデル · official docs
  4. IOSTノードAPI — iostのトークン情報 · live chain data
  5. BscScan — IOSTのBEP-20トークンコントラクト · block explorer
  6. IOSTSCAN — IOST保有者一覧 · official explorer
  7. IOST財団 — 7,000万枚のトークンバーン · official blog, 8 Sep 2026
  8. IOST公式ドキュメント — エアドロップの方針 · official docs
iost.asia

供給を読んでから、判断を。

それでもIOSTを持ちたいなら、日本では金融庁登録の取引所から。海外在住なら、まずカード対応の取引所で暗号資産を用意し、IOSTを扱う取引所で交換するのが基本ルートです。

  • カードで暗号資産を購入
  • IOSTを扱う取引所でスワップ
  • 自分で管理するウォレットに保管
まず暗号資産、次にIOST

18歳以上。暗号資産は価格変動が大きく、投資助言ではありません。

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