結論から言うと、IOSTは2018年の最高値のごく一部の水準で取引されている小型銘柄です。下のチャートはお使いのブラウザで直接データを読み込むので、私たちが手入力した数字ではなく、常に最新の価格が表示されます。タブを切り替えれば、1日・1週間・1か月・3か月・1年の値動きを確認できます。
IOSTチャート
Binance / CoinGeckoの市場データをブラウザで読み込んでいます。取引用フィードではありません。
ライブ表示の数字が意味すること
ページ上部のマーケットカードにはいくつかの数字が並んでいます。それぞれ答えている問いが違い、どれも見た目ほど正確ではありません。私たちはこう読んでいます。
価格はCoinGeckoが集計したドル建ての参照価格で、数十の取引所の約定をひとつの数字にまとめたものです。あくまで目安であり、その値段で売買できるわけではありません。実際に払う金額は、使う取引所の板、スプレッド、手数料で決まります。24時間・7日・30日の騰落率は、この参照価格を1日前、1週間前、1か月前の同じ時刻と比べた数字です。IOSTほど値動きの荒い銘柄では、1回の急騰や急落がこの数字を大きく左右します。パーセンテージを信じる前に、まずチャートの形を見てください。
時価総額は、価格にデータ提供元の流通量を掛けたものです。CoinGeckoでは流通量を約367億枚としていますが、この枚数自体が推計です。IOSTは独自のL1チェーンのネイティブコインであると同時に、BNBチェーン上のBEP-20トークンとしても存在し、公式の数字はきれいに整合しません。詳しくはIOSTの発行枚数と供給量のページで解説しています。実際のところ、IOSTの時価総額は長らく数千万ドル規模にとどまっており、大口の注文がいくつか入るだけで動いてしまう小さな資産です。
24時間出来高は、集計対象の全取引所で直近1日に取引された金額の合計です。参考にはなりますが、ノイズも大きい数字です。小規模な取引所の中には、ボットによる水増しが疑われる出来高を報告しているところもあるため、私たちはこの数字を慎重に扱っています。本当に気にすべきなのは、自分が使う取引所の出来高です。ランキングは時価総額の順位にすぎません。CoinGeckoとCoinMarketCapは採用する供給量が違うので順位も違います。両者の順位が大きく離れていても普通のことで、コイン自体の良し悪しとは関係ありません。
IOSTの価格推移:2018年の最高値から2026年の最安値まで
IOSTのチャートは、ひとことで言えば「最初の大きな山と、その後の長い下落」です。途中で何度か急騰がありましたが、どれも長続きしませんでした。確かな基準点ははっきりしています。CoinGeckoは過去最高値を2018年1月23日の約0.1298ドル、CoinGeckoとCoinMarketCapはともに過去最安値を2026年8月19日の約0.000526ドルと記録しています。下落率は99%を超えます。なお、CoinMarketCapでは集計方法の違いから、最高値は2018年1月24日の約0.1365ドルとやや高めです。
- 2018年1月上場と過去最高値1月16日ごろに取引開始。CoinGeckoが記録する0.1298ドルの最高値は1月23日です。
- 2019年2〜3月弱気相場の中でメインネット始動2月25日にメインネットが稼働。3月にBinanceのIOST/USDTが約0.03ドルで始まり、0.008ドル割れまで下落しました。
- 2020年9月コインチェックに上場9月8日に国内初の上場。同じ月に月間高値が0.009ドル前後まで上がりました。
- 2021年1〜4月大相場約0.0057ドルから4月の0.0913ドルまで約16倍。9月にも0.0865ドル前後の2度目の山をつけました。
- 2024年11〜12月IOST 3.0の発表Layer 2をめぐる投票と発表の時期に、約0.0042ドルから12月の高値0.0122ドル前後まで上昇。
- 2025年1〜4月注意喚起と供給増への警戒1月13日にUpbit/DAXAが注意喚起。4月には約0.0028ドルまで下落しました。
- 2026年8月19日過去最安値CoinGeckoとCoinMarketCapがともに約0.000526ドルを最安値として記録。
- 2026年9月・10月2度の急騰とその反落9月9日に日中で約3倍、10月20〜21日に0.0019ドルまで上昇。どちらも数日で元の水準に戻りました。
2018〜2020年:ICOブームの後の長い冬
IOSTが取引を始めたのは2018年1月中旬、ICOブームの真っただ中で、わずか数日で最高値をつけました。その後、アルトコイン市場全体が崩れます。2019年2月25日にIOSTのメインネットが稼働した時点で、市場のムードはすでに冷え切っていました。BinanceのIOST/USDTは2019年3月に約0.03ドルで始まり、同じ月のうちに0.008ドルを割り込みます。2020年3月のコロナショックでは約0.00136ドルまで沈みました。実際にネットワークが動き出しても価格の下落は止まらない。このパターンは後にも繰り返されます。
2020〜2021年:日本上場と大相場
日本の保有者にとっての転機は2020年9月8日です。コインチェックが国内の取引所として初めてIOSTを上場し、その月に価格は月間高値0.009ドル前後まで上がりました。タイミングは一致していますが、因果関係までは証明できません。本格的な上昇をもたらしたのは2021年の強気相場でした。1月の約0.0057ドルから、4月には月間高値0.0913ドルへと約16倍。9月には0.0865ドル前後で2度目の山をつけています。これが2018年以降の最高水準ですが、それでも当初のピークには遠く及びません。
2022〜2025年:弱気相場、インスクリプション、IOST 3.0
2022年の弱気相場で、IOSTは3月の約0.055ドルから12月には約0.0064ドルまで下がりました。2023年12月には、インスクリプションの大量投稿でチェーンが混雑し、価格が一時約0.0141ドルまで跳ねています。次の大きな動きはIOST 3.0のLayer 2計画でした。ガバナンス投票と12月12日の発表が重なった2024年11〜12月、価格は約0.0042ドルから0.0122ドルへとおよそ3倍になります。しかし、この水準は維持できませんでした。2025年1月13日、Upbitがネットワーク移行と約213億枚の新規発行についてDAXAの注意喚起を掲載し、4月には約0.0028ドルまで下落。2025年3月のIOST 3.0正式ローンチでは約0.0071ドルまで急騰しましたが、すぐに売られています。
2025〜2026年:暴落のヒゲ、最安値、そして2度の空振り
2025年10月10日、相場全体のロスカットの連鎖により、Binanceのローソク足が約0.000014ドルまでヒゲを伸ばしました。1つの取引所だけで記録された価格のため、集計サイトでは過去最安値として扱われていません。2026年に入っても下落は続き、8月19日に最安値をつけます。その後、派手な急騰が2回ありました。2026年9月9日、財団が7,000万枚のバーンを発表した翌日に、IOSTは大きな出来高を伴って日中で約3倍に急騰し、数日で上昇分をすべて吐き出しました。10月20〜21日には、v4.0.0アップグレードの告知直後に約0.00074ドルから0.0019ドルまで上昇し、23日には約0.00075ドルに戻っています。2回目の上昇の原因は確認できませんでした。値動きの形はパンプ・アンド・ダンプ(仕手的な吊り上げと売り抜け)そのものです。
2018年の最高値から99%以上ダウン…IOSTの価格を動かしてきた4つの要因
振り返ると、IOSTの大きな値動きのほとんどは4つの要因で説明できます。1つ目は暗号資産市場全体のサイクルです。2018年の最高値、2021年の上昇、2022年の下落は、いずれもアルトコイン市場全体の流れと一致しています。IOSTが市場の流れに逆らって動き続けたことはほとんどありません。
2つ目はアジアでの取り扱い状況です。韓国と日本に保有者が多い銘柄にとって、上場のニュースは重い意味を持ちます。Upbitは2018年7月からウォン建て市場を運営しており、2020年のコインチェック上場で日本の個人投資家もIOSTを買えるようになりました。逆に取引所からの悪いニュースも同じくらい効きます。2025年1月の注意喚起がその例です。両国の事情は日本のIOST事情と韓国のIOST事情で詳しく紹介しています。
3つ目は供給量です。IOST 3.0ではBNBチェーン上で213.2億枚の新規IOSTが生まれ、ロック解除、エアドロップ、報酬として何年もかけて市場に出てきます。需要が同じペースで増えない限り、新しいトークンが出続けることは価格の重しになります。4つ目は流動性の薄さです。時価総額が小さいため、バーンやアップグレードの発表をきっかけに投機的な買いが一気に入ることがあり、同じ薄い板のせいで下落も同じくらい速くなります。「この先IOSTは上がるのか」が気になる方は、人気の目標価格を時価総額で検証したIOSTの将来性と価格予想をどうぞ。
IOSTの価格はどこで決まるのか
目にするIOSTの価格は、すべて取引所での約定から始まります。CoinGeckoのような集計サイトがそれらを集め、出来高で加重してひとつの参照価格を出しています。当サイトのウィジェットは、そのCoinGeckoの価格をお使いのブラウザで直接読み込みます。CoinGeckoが応答しない場合はBinanceのIOST/USDTに切り替え、どちらのデータを使ったかをカードに表示します。30分より古い価格はライブとして扱わず、古い数字を見せるくらいならウィジェットを非表示にします。
出来高は一部に集中しています。最大の取引の場はBinanceのIOST/USDTとUpbitのKRW-IOSTで、この2つでIOSTの取引量の大部分を占めます。その後にBithumbと海外のドル建て市場が続き、日本、タイ、インドネシアの法定通貨建ての板はずっと小さな規模です。つまり、参照価格は主にBinanceとUpbitを反映している一方、円やルピアで実際に約定する価格は、それぞれの取引所の板で決まるということです。
| 取引所 | ペア | 流動性 | 詳しく |
|---|---|---|---|
| Binance | IOST/USDT | 板が最も厚く、スプレッドも狭い | レビュー |
| Upbit | KRW-IOST、BTC-IOST | 世界で2番目に大きい市場 | レビュー |
| Bithumb | IOST/KRW | 中規模のウォン市場 | 韓国 |
| OKX、Gate、MEXC、KuCoin | IOST/USDT | 中規模の海外市場 | 取引所比較 |
| Bitkub | IOST/THB | 唯一のタイバーツ市場 | レビュー |
| コインチェック、OKJ | IOST/JPY | 円建ての板は薄め | レビュー |
| Bittime、Indodax | IOST/IDR | ルピア建てはごく薄い | インドネシア |
出典:CoinGeckoのティッカーと各取引所のAPI。板の厚さは相対的な目安で、出来高は日々変わります。
ひとつ注意があります。表の先頭にあるBinance(グローバル版)は、金融庁から無登録で日本居住者向けに営業しているとして警告を受けている業者です。日本にお住まいの方がIOSTを買うなら、金融庁に登録済みでIOSTを扱うコインチェック、OKJ、BitTrade、Binance Japanのいずれかを使うのが筋です。各社の違いはIOSTを買える取引所の比較にまとめています。
IOSTの板の多くはドル建て
日本にお住まいなら、金融庁登録の取引所で円から直接IOSTを買うのが基本です。海外在住で現地にIOSTの通貨ペアがない場合は、まず暗号資産を買い、IOSTを扱う取引所で交換するのが一般的なルートです。その暗号資産の入手には、2013年から運営されているカード対応の取引所が使えます。
日本にお住まいの方はCEX.IOを利用できません。国内でIOSTを買う場合は、金融庁に登録された暗号資産交換業者をご利用ください。
取引所ごとに価格がずれる理由(円・ウォン建て)
Upbitのウォン建て価格やコインチェックの円建て価格を、このページのドル価格と比べると、ぴったり一致することはまずありません。ずれにはいくつか理由があります。まず、取引所ごとに独立した板があり、最終約定価格はあくまで「最後に成立した取引」にすぎません。薄い板では、注文1つで価格が1%以上動くこともあります。次に、換算には参照為替レートを使いますが、現地の買い手は自国通貨で支払っています。ある国の需要が、しばらく世界の相場より先走ることもあります。
3つ目はスプレッドの違いです。BinanceではIOSTの買値と売値の差は通常1%に満たない程度ですが、コインチェックのIOST/JPYの板では1%を超えるスプレッドが確認されています。さらに販売所では、取引所が参照レートを中心に買値と売値を提示し、そのスプレッドをコインチェックは公式に0.1〜5.0%としています。アプリの販売所画面で見ている価格は、業者が提示する値段であって市場価格ではありません。スプレッドで受け取れる金額がどう変わるかは、IOST円換算ツールのページで具体例を使って説明しています。
4つ目は裁定取引が止まることです。ふだんはトレーダーが取引所間でコインを動かすことで価格差が縮まりますが、入出金が止まるとそのつながりが切れます。go-iost v4.0.0のハードフォークの際、Upbitは2026年10月21日から26日までIOSTの入出金を停止し、Binanceもその後しばらくIOSTの出金を止めていました。価格差を狙って送金する前に、両方の取引所の状況を必ず確認してください。メモやネットワークの選び方はIOSTの送金方法で解説しています。
日本円・ウォン・バーツなど現地通貨でのIOST価格
当サイトの読者の多くは、ドルではなく円、ウォン、バーツ、ルピア、ドン、台湾ドルで考えています。各言語のページではウィジェットが自動で現地通貨に切り替わり、IOST円換算ツールなら13通貨から選んで、どちら向きにも計算できます。IOSTの円建て価格は長いあいだ1円を大きく下回っています。「IOSTは1円になるのか」という疑問がこれほど多いのはそのためで、私たちは予想ではなく時価総額の計算でその問いに答えています。
現地の板、現地の価格
日本、韓国、タイ、インドネシアには自国通貨建てのIOST市場があります。ベトナムと台湾にはないため、現地での価格は実質的に海外市場のドル建て価格をP2Pや銀行のレートで換算したものです。
市場の分かれ方を整理しておきます。日本では、金融庁に登録された4社、コインチェック、OKJ、BitTrade、Binance JapanがIOSTを扱っています。円建ての板取引ができるのは主にコインチェックとOKJで、OKJのIOST/JPYは0.0001円刻みで値段がつきます。BitTradeの円建て市場は、集計サイト上ではほとんど出来高がありません。韓国ではUpbit、Bithumb、Coinoneがウォン建ての板を持っており、UpbitのKRW価格は2025年11月29日の4.28ウォンから、2026年8月19日の最安値時には0.734ウォンまで下がりました。タイでは2018年11月27日に上場したBitkubが唯一のバーツ建て市場です。インドネシアではBittimeとIndodaxにIOST/IDRがありますが、どちらも板は薄めです。ベトナムと台湾には現地通貨のIOSTペアがないため、暗号資産を買って海外でIOSTを取引するのが一般的です。国ごとの詳しい事情はアジアのIOST市場マップから、具体的な購入手順はIOSTの買い方からどうぞ。
最後に実践的なポイントをひとつ。現地通貨の価格は、その板の厚さ以上には信用できません。薄いルピアや円の板では、世界の相場から数%離れた価格が何時間も続くことがあります。まとまった金額を売買する前には、現地の気配値を換算ツールの数字と比べ、板が薄ければ注文を分けましょう。どの取引所の板がどの通貨で厚いかは、IOSTを買える取引所の比較で確認できます。
よくある質問
IOSTの過去最高値はいくらですか?
CoinGeckoの記録では、IOSTの過去最高値は2018年1月23日の約0.1298ドルです。上場からわずか1週間後のことでした。CoinMarketCapは集計方法の違いから、2018年1月24日の約0.1365ドルをピークとしています。いずれにしても、IOSTは何年も前からその最高値を99%以上下回る水準で推移しています。
IOSTの最安値はいつですか?
CoinGeckoとCoinMarketCapはどちらも、2026年8月19日の約0.000526ドルを過去最安値としています。2025年10月10日の相場全体の急落時にはBinanceで一瞬だけはるかに安い価格がついましたが、1つの取引所だけのヒゲは集計サイトでは除外されます。
IOSTの時価総額はどうやって計算されていますか?
時価総額は、価格にデータ提供元が採用する流通量を掛けた数字で、CoinGeckoでは流通量を約367億枚としています。IOSTはメインネット、BNBチェーン、集計サイトで供給量の数字が異なるため、時価総額はあくまで推計値です。供給量の違いは発行枚数のページで詳しく説明しています。
コインチェックやUpbitのIOST価格がBinanceと違うのはなぜですか?
取引所ごとに独自の板があり、円やウォンなど異なる通貨で取引されているためです。コインチェックの円建て価格やUpbitのウォン建て価格が、BinanceのIOST/USDTを為替レートで換算した値とぴったり一致することはまずありません。板の薄さ、広いスプレッド、入出金の停止が重なると、価格差は大きくなります。
このページの価格はどこから取得していますか?
ライブウィジェットは、お使いのブラウザからCoinGeckoの集計ドル価格を読み込み、CoinGeckoが応答しない場合はBinanceのIOST/USDT価格に切り替えます。日本円などの現地通貨は公開の参照為替レートで換算しています。30分より古い価格はライブとして表示しません。
IOSTが2026年9月と10月に急騰したのはなぜですか?
2026年9月9日には、財団が7,000万枚のバーンを発表した翌日にIOSTが日中で約3倍に跳ね上がりました。10月20〜21日にはv4.0.0アップグレードの告知直後に2倍以上に上昇しています。どちらも大きな出来高を伴いましたが、数日のうちに上昇分のほぼすべてを失いました。
出典・参考資料
- CoinGecko — IOSTのマーケットデータ · market data aggregator
- Binance data API — IOST/USDTの月足データ · exchange price data
- IOST財団 — 7,000万枚のトークンバーン · official blog, 8 Sep 2026
- IOST — v4.0.0メインネットアップグレードの告知 · official blog, 19 Oct 2026
- Upbit — IOSTハードフォークに伴う入出金停止のお知らせ · exchange notice
- コインチェック — 手数料と販売所スプレッド · exchange fee page
- IOSTSCAN — IOST公式エクスプローラー · official explorer

